2010年01月29日

直通信 51

2010,1,29,
直通信51

王将戦第2局、駒台の向きにつきましての報告です。

今朝対局前の時間に、対局場に居られましたスポニチの方と連絡が取れましたが、
向きを変えた場合、
両対局者より、昨日と盤面や駒台の感覚が違うとクレームが付いた時に困るという事でした。
 今回は、このままで進行いたしますとの事でした。


 
 先日の、黒柿の葡萄杢、駒箱(隅丸)の木地加工の進行状況は、
外箱、内箱の組み立てが終わり、両箱とも内側にR加工が済んだところです。

 次は、内箱に底板を嵌め込み、さらに外Rを加工します。その部分を外箱の内Rにすり合わせです。
この工程は難関で、緩すぎにならない様に、少しずつ削っていきます。
 緩くなれば、直す事は出来なくなります。


 写真は外箱と内箱、さらに天板と底板の組み合わせ




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posted by 正直と息子オックン at 13:21| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 直通信(父・奥山正直 の 将棋 駒箱 製作記) | 更新情報をチェックする

2010年01月28日

直通信 50

2010,1,28,
直通信 50

王将戦第2局が始まりました、
挑戦者久保棋王の一勝で向かえた戦いが注目されます。

 中継ブログを見ていて、対局場のセットについて気になることがあります。

 将棋盤に対して、駒台の向きが90°違うという事です。
 将棋盤は縦横が有る為に、セット方向を間違えることはありません。

 駒台は4寸角の正方形です、
しかしこの場合も年輪による縦横が有ります。

見分け方として、今回使用の駒台は楓の玉杢材です。
立ち木の時に見ますと、玉杢は横向きの楕円形に出ています。

この様に考えれば、
製品になった時に、気にする事として
将棋盤に対して、玉杢の楕円形が横に成るようにするのが正しいと思います。
 
 長年に渡り駒台や駒箱などの制作に携わってきましたが、
とても悲しい気持ちになります。

昨年も、女流名人戦においても、自作のタモの縮み杢が使用されましたが、
セットの時に90°向きが違っていました。

対局場のセットに関る方に、一考を頂ければとても嬉しい限りです。

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posted by 正直と息子オックン at 19:49| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 直通信(父・奥山正直 の 将棋 駒箱 製作記) | 更新情報をチェックする

2010年01月17日

直通信 49

2010,1,17,
直通信 49

前回ご案内しました、19日に将棋愛好家と駒作家を訪問いたします。
 天候に恵まれる事を祈ります。

 黒柿材隅丸の駒箱の作業は、45°にカットしまして内側を削る作業に入りました。
 素材を削ったところでは、孔雀杢が全面に入っていて、完成が楽しみです。

 先日、日本将棋連盟の棋士が来宅され、
懇談の折に駒台と駒箱の制作依頼がありました。ご自分で使用されるとの事でした。

 素材を吟味して、気に入って貰えるよう、
また、対局に楽しみが与えられるような、作品に仕上げるよう心がけて参ります。


写真は黒柿の隅丸の素材

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posted by 正直と息子オックン at 17:31| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 直通信(父・奥山正直 の 将棋 駒箱 製作記) | 更新情報をチェックする

2010年01月02日

直通信 48

2010,1,1,
直通信48
あけましておめでとうございます。
 


 今年も製作に関する事などと、その時々の思いを更新してまいります。

昨年末に、愛棋家の方から嬉しいお話がありました、
還暦を迎えるにあたり記念になる棋具を求めたいとのことです。

 駒箱についての要望は、手元に無い黒柿の隅丸がほしいと言う事でした。

 
 この黒柿材は、原木を伐ってから、
丸太のままをコモにまいて軒下に置き、
三年間梅雨にさらします。

それから二つ割後、更に倉庫で二年、
そして二寸板にして乾燥が続きます。

 二寸板にする訳は、分止まりよく、茶道具の炉縁材を確保する事が狙いです。
なかでも模様の良いところで、炉縁材を取れるようにする事。

 こんな事から原木を伐ってから、造作材として使えるまでには、8年〜10年を要します。
(この間には、ひび割れや、腐敗、反りにより良い素材は稀です)


 黒柿は住宅の造作材、床柱、床框、落とし掻、上がり框、欄間など、
そして先に述べた茶道具と、用途は多岐に渡ります。使えるまでは随分と日数が掛かります。
 
 今回、銘木店で探した素材は、葡萄杢が入った物で、
やや緑がかった処もあり、厚さも四分弱材で申し分の無い材料でした。

 これまでに無い、素晴しい作品にしたいと思っております。


黒柿の素材

 もうひとつ、将棋駒は木地を見てから、書体の選定に入るようです。

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posted by 正直と息子オックン at 08:37| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 直通信(父・奥山正直 の 将棋 駒箱 製作記) | 更新情報をチェックする